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びたみんしー
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 ビタミンCとは、水溶性ビタミンの一種。生体の生存や生育に必要不可欠な栄養素であり、生体が活動するさまざまな局面で重要な役割を果たしている成分。天然のビタミンCは、野菜や果物などの食物に含まれている。また、ブドウ糖を原料として化学的に合成することもできる。合成されたビタミンCは、サプリメントや加工食品に多く利用され、世界中の年間生産量は約11万トンといわれている。
歴史
 ビタミンCが発見されたのは1920年。英国人化学者ジャック・セシル・ドラモンドが柑橘系果物の中から壊血病を予防する成分の抽出に成功し、ビタミンCと命名した。同じ時期にビタミンAとビタミンBも名付けられ、これを機にビタミンという名称が定着していった。1933年には英国人化学者ノーマン・ハワースがビタミンCの化学構造式を決定し、化学物質名をアスコルビン酸と名付ける。同年、ポーランド人の化学者タデウシュ・ライヒスタインがビタミンCの合成に成功。これにより大量生産することが可能になったビタミンCは、壊血病の治療薬として医療の現場で広く使われるようになった。「その後もビタミンに関する研究は盛んに行われ、いくつものビタミンが発見されました。その結果、ビタミンCには、抗酸化作用やコラーゲンの産生を高める作用など多くの美容効果のあることが明らかになり、アメリカでは老化予防の治療に用いられるようになりました」と、ビタミンCに詳しい山手皮フ科クリニックの豊福一朋院長。
 1980年代、アメリカで起きたビタミン剤ブームが日本にも伝播して、ビタミンCの知名度が高まる。1980年代半ばになると、紫外線が肌に与える悪影響が話題になり、その対策用として大手化粧品ブランドからビタミンC配合コスメが次々と発売された。「ビタミンC=美肌の素」という認識が広まり、当時、若い女性の間でビタミンCを含む食品(主にキュウリやレモン)を顔にのせるパックがブームになる(のちにシミを増やす原因になる間違った美容法だと判明)。

資料提供:タカミクリニック

写真はイオン導入の様子。高濃度ビタミンCを含ませた布を顔にのせ、微弱な電流が流れるイオン導入器を当てることで、有効成分を真皮層まで浸透させる施術。

1990年代になると、ビタミンCは、大学病院を中心にシミや肝斑の治療に用いられるようになる。1999年、世界に先駆けて青山皮フ科クリニックの亀山孝一郎院長が『ビタミンCのニキビに対する効果』という論文を発表。この頃から、ニキビ治療にビタミンCを配合したローションを取り入れる皮膚科が急激に増えた。ビタミンCを使ったニキビ治療は、ワイドショーなど、テレビで特集されるほどのブームになり、ビタミンCはニキビに悩む人の間で驚異的に支持されるようになった。
 2001年、L-アスコルビン酸リン酸ナトリウム塩ほか、ジェル状の基材に配合できるビタミンCが開発される。これにより、ビタミンCを肌に塗ると乾燥する状態を回避できるようになり、ビタミンC人気はさらに加速した。2003年頃、美白ブームが訪れると、メラニン生成を抑制する効果など、ビタミンCの美白効果に対する関心が高まり、ビタミンCを用いたイオン導入をはじめ、ビタミンCを使った治療が雑誌で大きく取り上げられるようになった。
 2005年頃には、アンチエイジングブームが到来。ビタミンCが持つコラーゲン産生を高める作用や抗酸化力など老化防止効果への注目が集まり、点滴や注射など、ビタミンCを使った新しい治療法が続々と登場した。この頃から、市販のスキンケアコスメにもビタミンC配合を謳い文句にしたものが増え、ドラッグストアなどで手軽に買えるようになった。

人間はビタミンCを体内で合成できないため、食事から摂取する必要がある。国民栄養調査による日本人の平均摂取量は101mgといわれ、大半の人は適正摂取量をクリアしている。

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摂取量
 厚生労働省が推奨する成人の一日あたりのビタミンC摂取量は100mg。食品やサプリメントにおいて、「レモン○個分のビタミンC」という表現が用いられるが、これは農林水産省が制定した『ビタミンC含有菓子の品質表示ガイドライン』によって、「レモン1個分のビタミンC」は20mg分に換算されることからきた。もっとも、レモン以上にビタミンCを多く含有する食品は多く、代表例としては、パプリカや芽キャベツ、パセリ、アセロラ、イチゴなどがある。体内のビタミンCが欠乏すると、肌のハリがなくなる、疲れやすくなる、風邪をひきやすくなる、免疫力が低下する、筋肉や骨が弱くなるなど、さまざまなマイナス状態を引き起こす原因につながる。「以前は、ビタミンCの過剰摂取は腎臓結石をつくるといわれていましたが、最近では問題ないことがわかっています。ただし、吐き気、下痢、腹痛が起きることがあります」(豊福先生)
名品年表
1962年 資生堂 ドルックス オーデュベール●シミ、ソバカス、日焼けのお手入れ用として売り出されたビタミンC配合の化粧水。
1966年 カネボウ化粧品 ソワドレーヌ ビューティCパウダー●化粧品分野における、日本初の医薬部外品。肌に負担をかけず、シミにアプローチする美白ケアコスメとして登場した。
1980年 コーセー セレンシィ パウダーホワイト●ビタミンC誘導体配合のパウダー。水と混ぜてから肌に塗布するという新感覚がうけ、大ヒット。
1984年 ポーラ ルミエラMC2エッセンス●ビタミンC誘導体が配合された美容液。「本格的な美白ケアができる」と話題を呼ぶ。
1985年 資生堂 UVホワイト 化粧水●水溶性と油溶性のビタミンC誘導体を同時配合。本格的美白ケアブランドとして人気を博した。
1986年 メナード フェアルーセント ローション●ビタミンC誘導体を主成分とした美白ローション。現在も売れ続けているロングセラー。
1995年 ヘレナ ルビンスタイン フォース C●画期的な密閉容器を採用することで、ピュアビタミンCを安定した状態で化粧品に配合することに成功。
今後取り上げてほしいテーマを大募集中!
関連項目
美白、メラニン、ローション、ニキビ
※次回のテーマは、「温泉」です。

取材協力:
山手皮フ科クリニック 院長 豊福一朋

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