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せいけい
定義
 美容整形とは俗称であり、医学用語的には、美容外科手術という。美容外科手術とは、人体の機能上の欠損や変形の治療ではなく、美容目的で人体の見た目の改善を目指す手術を意味する。医療全体がクオリティ・オブ・ライフ(=QOL。一般的に、人がどれだけ人間らしい生活を送り、幸福を見出しているかを尺度としてとらえる概念)を重視する流れにあり、近年注目されている医療分野である。
歴史
 美容整形の歴史は、紀元前600年頃、古代インドまでさかのぼる。当時、インドでは囚人の処罰として鼻をそぎ落とす風習があった。その囚人たちが罪を償って社会に復帰する時に、鼻を復元したのが美容整形のルーツといわれている。その手法は、頬の表皮を弁状に切り出し、詰め物を包み、鼻の先端につけて縫合するというもので、インド式造鼻術と呼ばれた。
 美容整形が医学として発展するのは、1800年以降のこと。1845年、ドイツの医師ディーフェンバッハが鼻の手術を行ったのが近代的な美容整形の始まりとされている。その後、美容整形は、ヨーロッパからアメリカに広まり、1900年代以降、鼻の形を変える、目を大きくする、豊胸など、美容整形手術の種類が増えていった。第一次、第二次と2つの世界大戦を経た1950年代頃、美容整形の技術が急激に進化した。戦争で負傷した兵士の身体を修復する治療が美容整形技術の飛躍的な発展につながったのだ。
 日本では、1875年にヨーロッパから美容整形の技術が伝わり、形成術と呼ばれるようになったのが美容整形のはじまり。1920年頃には、一重まぶたを二重にする重瞼術や鼻を高くする隆鼻術が行われるようになった。第二次世界大戦後、アメリカ人のような顔立ちに憧れる女性が増え、目を二重にする手術や鼻を高くする手術の需要はどんどん高まっていく。豊胸手術においても日本は先進国となり、アメリカでポリウレタン素材などのスポンジを胸に詰めていた時代に、日本の医師が先駆けてシリコン注射での豊胸を手がけたという話もある。1960年代初めの東京で、美容整形を行う病院は100軒を超えていたそう。1966年には、日本美容整形学会(現・日本美容外科学会)が設立された。
 美容整形が一般に浸透したのは、1970年代末。女性が経済力を身につけ、コスメを買うような感覚で美や若さも買う対象とした。1988年には、米国歌手マイケル・ジャクソンが自伝『ムーンウォーク』で整形手術を受けたことを認め、大ニュースに。その後、美容整形のテクニックや医療機器の発達により、ダウンタイム(手術から回復するまでの時間)が大幅に減り、徐々に多くの女性に受け入れられるようになっていった。
美容整形の種類
二重まぶた切開法
 二重のラインとなる部分を切開し、そのラインがきれいに出るように縫合する。脂肪が厚く、腫れぼったいまぶたの場合、まぶたの脂肪を取り除く場合もある。
隆鼻術
 片方の鼻の穴の中を3~4mm切開し、合成樹脂のシリコンを希望の形に合わせてデザインしたプロテーゼ(人工補填物)を鼻筋に通すように挿入する。
豊胸(人工乳腺法)
 脇の下のシワに沿って切開したところから、大胸筋または、乳腺の下にバッグ(人工乳腺)を挿入する。バッグの中身は、生理食塩水やシリコンなどさまざま。理想とする胸の形、感触の好みに合わせて選ぶことができる。(1992年に使用が禁止されたシリコンバッグも、日本の厚生労働省にあたる米国FDAによって安全性が証明され、再度、使用が可能になった)
脂肪吸引
 脂肪を減らしたい部分に局所麻酔をかけた後、皮膚に直径数mmの穴を開ける。そこから細い管を通し、それをさまざまな方向に動かして脂肪細胞を削りながら吸引する。2008年には、細い管の先から出る高圧水流によって、脂肪層を粉砕することで、血管や神経のダメージが最小限に抑えられるマシンも登場した。
フェイスリフト
 頬と耳の付け根部分を切開し、皮膚の下にある筋膜の一種を引き上げる。こうして深い部分のたるみを調整した後、皮膚を引っ張り上げ、余分な部分を切除することで、シワやたるみを取る。
有名人
バーブラ・ストライサンド
 1964年に制作されたミュージカル『ファニー・ガール』の主役に抜擢され、一躍有名人になる。当時の米国では、鼻筋が細く、小鼻がこぢんまりした鼻が美しいとされ、一般の女性が当たり前のように鼻の整形手術をする時代だった。そのため、鷲鼻だったストライサンドは、「魔女の鼻」「なぜ、あんな鼻を整形しないのか?」とマスコミから非難された。彼女が演じた役が、1923年に大きな鼻を整形して全米中を驚愕させたことで有名な女優ファニー・ブライス役だったということも、余計に大きく騒がれた理由である。
マイケル・ジャクソン
「度重なる整形手術によって、白人の顔になった」「顔面崩壊」などと、世界中のメディアで話題になる。自伝『ムーンウォーク』で、鼻の整形を2回、顎のくぼみをつける手術を1回受けたことのみは認めているが、それ以外の整形については否定し続けた。
アンナ・ニコル・スミス
 ナイトクラブでストリッパーとして働いていた時に、テキサス州一の石油大富豪ハワード・マーシャル氏と出会い、毎回破格のチップをもらうようになる。その金で全身の整形を繰り返して美貌を手に入れ、雑誌『PLAYBOY』の最優秀プレイメイトに選ばれた。マリリン・モンローの再来と人気を集め、のちに女優としてハリウッドデビューも果たしている。
ヴィクトリア・ベッカム
「スパイス・ガールズ時代にはさほど豊かではなかった胸が、お椀形の大きなバストになった」「さらに進化した」など、胸元があいた服を着るたびマスコミに取り沙汰される豊胸手術のアイコン的存在。マスコミを相手取って裁判を起こし、豊胸手術を否定している。

ニュースになった有名人

美容整形をキーワードに世間を沸かせ、マスコミに大きく取り上げられた4人の整形列伝は本文のとおり。派手な美容整形の話題ばかりが先行しがちな4人の“素”のプロフィールを紹介。
★ヴィクトリア・ベッカム
元スパイス・ガールズの一員。1999年にサッカー選手、デビッド・ベッカムと結婚。現在は、モデル、デザイナーとして活躍。

©Splash/アフロ
★バーブラ・ストライサンド
歌手、女優、作曲家、映画プロデューサーなど幅広く活躍。映画『ファニー・ガール』でアカデミー主演女優賞を受賞。

©Alice Erardy/Starlitepics/Camera Press/アフロ
★マイケル・ジャクソン
CDやDVDなどの総売上枚数は、7億5000万枚以上。「史上もっとも成功したエンターテイナー」としてギネスが認定。

©ロイター/アフロ
★アンナ・ニコル・スミス
マーシャル氏が89歳の時に結婚。63歳もの“歳の差婚”、過剰な豊胸手術など、ゴシップネタで、絶えず世間を賑わせた。

©Rex Features/アフロ
関連項目
プチ整形、ヒアルロン酸、アンチエイジング
※次回のテーマは、「プチ整形」です。

取材協力:
アヴェニュー六本木クリニック 院長 寺島洋一

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