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シミ
定義
 シミとは、一般的に、色素沈着の総称として使われている用語であり、表皮にメラニン色素が過剰に蓄積した状態をいう。*A1メラニン色素は、紫外線から細胞内の核を守るために、角化細胞にくっつき、盾となって、細胞の死滅やDNA破壊、ガン化を防ぐ働きがある。本来、メラニン色素は、角化細胞の分裂とともに皮膚の表面へと押し上げられ、垢となって剥がれ落ちる。しかし、紫外線やホルモンバランスの乱れなどによって、メラノサイトが過剰にメラニン色素をつくり、排出がうまくいかず、肌内部に停滞すると、シミという症状となって現れる。シミには、肝斑、老人性色素斑、太田母斑、雀卵斑、脂漏性角化症、炎症性色素沈着、摩擦黒皮症、花弁状色素斑という8種類があり、原因はさまざま*A2(詳しくは、「キーワード」を参照)。
歴史
 1830年、ゲランから世界初と言われるホワイトニング化粧品オレイーヌ エマルシヴが発売される。当時、上流階級の間で大流行していた、白肌を叶えるために開発されたもので、美白効果にくわえ、シミの改善効果でも話題になる。一方、日本において、シミの改善を謳った化粧品が発売されたのは、1900年代に入ってからとされる。1910年に、当時人気を博した美容家、藤波芙蓉が書いた本『新式化粧法』には、シミの改善を含む美白法として、冬瓜や胡瓜を用いた美白剤をはじめ、多くの美容術が紹介されている。1916年には、この美白剤を筆頭に、藤波芙蓉考案の美白化粧品が雑誌とタイアップして、通信販売を開始。高い人気を誇ったという。その後、美白を標榜するものは、多く発売されたが、シミの改善効果を強く訴える製品はなかった。1960年代になると、美白有効成分を配合した本格的な美白化粧品が登場し、アプローチする対象のひとつに、シミが挙げられた。1990年頃から、シミの改善効果をメインに掲げた化粧品が一般的になり、シミ専用のコスメが発売されるなど、美白化粧品から独立した、ひとつのジャンルとして確立される。「1990年代頃から雑誌、広告の影響を受け、一般の女性が『シミは、若々しさの敵であり、改善したい』という意識を強く持ったようです」と皮膚科医の豊福一朋先生。
紫外線を浴びると、メラノサイトから基底層の細胞にメラニンが受け渡される。ターンオーバーの異常により、メラニンが排出されず、肌に残った状態をシミという。
資料提供:資生堂
 医療の現場では、1930年代、アメリカで、メラニン色素の発生を抑制する働きがある美白成分ハイドロキノンを使った臨床実験の記録が残っている。1951年には、メラニン研究の権威である皮膚科医、フィッツ・パトリック医師が論文の中で、ハイドロキノンがメラニンの色素を還元する効果を実証。*A5これにより、世界各国に、ハイドロキノンによる治療が普及した。すぐに日本でも使われはじめ、現在でもシミ治療にもっとも効果的な美白剤として使用され続けている。1990年代に入ると、それまでは、手術時にレーザーメスとして使われていた治療マシーンの使い方を工夫し、シミ治療にも用いられるようになる。レーザー治療では、メラニンを大量に持つ異常な表皮の細胞とメラニンを過剰に生産する色素細胞だけを選択し、熱破壊する。その結果、正常な細胞と入れ替えて、シミのない正常な皮膚を取り戻すことができるのだ。しかし、当時は、マシーンの値段が数千万円と高額なため治療費も高く、一般には普及しなかった。その後、レーザー治療マシーンの進化にともない、徐々に導入するクリニックが増加。現在では、手軽な美容法として、人気を集めている。「2000年以降、VOCEをはじめ、美容をコアに特集する雑誌が増え、レーザー治療によるシミの除去など、美容医療が急激に一般の女性に浸透していったように思います」(豊福先生)
第35回美ィキ検定の正解はこちら
キーワード
キーワード「肝斑」
頬骨の上、鼻の下あたり、額、フェイスラインなどに、左右対称にできる、形がくっきりしない、ぼんやりとした色素沈着。女性ホルモンが大きく関係していると言われ、妊娠中やピル服用中などにできやすい。
キーワード「老人性色素斑」
紫外線が原因でできるシミ。若い頃から紫外線を浴びると、早い段階でシミができやすい。*A4境目のはっきりしない初期のものは美白化粧品などで薄くすることもできるが、外郭がはっきりしているものは、レーザー治療でないと取れにくい。
キーワード「太田母斑」
額や目のまわり、頬などに生まれつきある茶褐色や青色のアザ。もともと持って生まれてくる場合や生後間もなく出現するもの、思春期以降にできるものもある。目の下のクマと思っていたものが実は太田母斑だったというケースも少なくない。
キーワード「雀卵斑」
小さな斑点が鼻を中心に散らばったような、いわゆるソバカス。遺伝の影響が大きい。両親のどちらかにあると、子供の頃から出現する可能性が高い。
キーワード「脂漏性角化症」
イボ状に盛り上がったシミ。初期段階は、平べったいほくろのような状態だが、放置すると、盛り上がってくる。液体チッ素やレーザーで取る。
キーワード「炎症性色素沈着」
ニキビやあせもなどのかぶれ、傷など、皮膚が炎症を起こした後にできるシミ。ターンオーバーとともに、自然に消えていく場合がほとんど。
キーワード「摩擦黒皮症」
垢すりなどの摩擦によってできる色素沈着。時間をかけて色が濃くなっていることが多く、非常に取れにくい。
キーワード「花弁状色素斑」
1~5mmくらいの小さな花びらのような形をした茶色い斑点。強烈な陽差しを浴び、日焼けした後にできることが多い。おもに肩から背中の上部にできやすい。
名品年表
左/資生堂 HAKUの進化版、
HAKU EX。
上/カネボウ ソワドレ-ヌ ビューティCパウダー。
下/ゲラン オレイーヌ エマルシヴ
1830年 ゲラン オレイーヌ エマルシヴ●世界初と言われる美白化粧品。シミ改善効果でも評価を得る。*A6
1952年 ポーラ ペキュリアゴールド●「皮膚を漂白して、ソバカスやニキビ、吹き出物を治し、素肌を美化する薬効作用がある」と謳ったクリーム。
1966年 カネボウ ソワドレーヌ ビューティCパウダー●ビタミンCの油溶性化に成功。肌に負担をかけず、シミにアプローチする美白コスメとして話題に。
1990年 資生堂 ホワイテス エッセンス●チロシナーゼ(メラニン色素の合成に関わる酵素)の働きを抑制する、美白成分アルブチンを日本で初めて配合。
1995年 花王 薬用ホワイトニング●「シミに効く!」など、確実な手応えを感じたという声が続出。
1996年 ランコム ブランピュール●美白やシミ対策へのニーズが高い日本人をメインターゲットに開発。
2003年 SK-II ホワイトニング ソース ダーム・デフィニション●目に見える効果で、美白愛好家の心を捕らえ、多くの美容雑誌のベストコスメを総なめに。
2005年 資生堂 HAKU●売れ行きが経済誌やテレビでも報じられるなど、美容界を超えた一大ブームに。*A3
2007年 エスティ ローダー ホワイト EX ブライトニング エッセンス●化粧品で改善できるシミは3種類という確証を得て、それぞれ異なる科学技術で処方。
関連項目
美白、美容液、皮膚科、アンチエイジング、レーザー
※次回のテーマは、「マニキュア」です。

取材協力:山手皮フ科クリニック院長 豊福一朋

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