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2009年2月
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香水
定義
香水とは、アルコールに香料を溶かした化粧品の一種。衣服や体に香りをつけて楽しむためのもの。
アルコールに溶かした香料の割合(賦香率)によって4種類に分けられ、香りの持続時間、特徴が異なる。(1)パルファム:賦香率15~20%、持続時間5~7時間程度。(2)オードパルファン:賦香率10~15%、持続時間5時間程度。(3)オードトワレ:賦香率5~10%、持続時間3~4時間程度。(4)オーデコロン:賦香率3~5%、持続時間1~2時間程度(資料提供:ブルーベル・ジャパン)。*A1一般的に、賦香率が高いほど、香りに豪華さと深みがあり、価格も高い。賦香率が低く、アルコールの量が多くなるほど、揮発によって香りが広範囲に広がると言われている。
香料には、植物性(花、果実、樹皮などが原料)、動物性(動物の生殖腺分泌物等がもとになっている)、合成香料(化学的に合成したもの)がある。ひとつの香水には、50~200種類の香料が含まれている。
香りは、ノート(香調)によって区分される。代表的なノートは以下のとおり。フレッシュ(柑橘系、ハーブ、グリーンなど)、フルーツ(ベリー系やトロピカルフルーツなど果物の香り)、フローラル(ジャスミンやローズ、マグノリアなど)、オリエンタル(アンバーやムスクなどの動物性香料、スパイス類など)、コンフェクショナリー(バニラ、ミルク、アーモンドなど)、シプレ(コケ、シダ、ベチバーなど)。
香水の香りは、時間によって変化する。つけてから15分以内をトップノート、30分~1時間後くらいまでをミドルノート、2時間後以降をラストノートという。最近では、複数のノートが入れ替わりつつ香るなど、イレギュラーなタイプも登場している。
歴史
左:ランコムが1935年に5つの香水を同時に発売したときの広告。右:ゲラン オーデコロン インペリアル
香水の歴史を大きく変革させたエメ・ゲラン。彼が生んだジッキーは、真の芸術的な香水と讃えられた。
古くは古代エジプト時代から、人は香料を直接肌につけるなどして香りを纏っていた。アルコールに香料を溶かすという現在の香水に近い形へと進化したのは、13世紀にアルコールが発明されてから。*A214世紀、ハンガリーのエリザベート女王が処方したとされる『ハンガリーの水』が後のオーデコロンの原型となる。香料の研究は17世紀の終わり頃から進み、抽出技術の進歩によって天然の植物から香料を採れるようになる。1830年には、医者であり化学者だったゲランの創始者、ピエール=フランソワ=パスカル・ゲランが香水のオーダーメイドを手掛け始める。その独創的で複雑な香りは、上流階級の間で話題となり、1853年にナポレオン3世の依頼で、皇妃ユージェニーのためにオーデコロン インペリアルを創作した。
19世紀半ばには合成香料が発明され、それまでの天然香料のみで創られたシンプルな香りから、複雑かつ持続性にすぐれた香りが主流となる。合成香料と天然香料を調合することで、イメージを自由に香りにすることが可能となったのだ。これを受け、モードのクチュリエが次々と自身のブランドの名を冠した香水を発表した。20世紀初め、コティの創始者、フランソワ・コティが「香水瓶は、女性が美しくなるための鏡台に、ふさわしい形が必要」と力説。パリ万博で大きな注目を集めた宝飾工芸家のルネ・ラリックに香水瓶の制作を依頼した。その後、芸術品のような華やかな香水瓶が大ブームに。*A3その後、しばらく香水は富裕層など特別な階級の間に限られた流行だったが、20世紀後半に入ると、徐々に一般にも広がっていった。
キーワード「調香師」
調香師とは、香料を調合して、香水を創作する技術者。香水の基礎を築いた偉大なる天才調香師として知られる3人が、フジェン社のポール・パルケとゲランの2代目エメ・ゲラン、コティの創始者フランソワ・コティ。天然香料に絶妙なバランスで合成香料を混ぜることで、時間を経るほどに変化する香りの構造を創り出し、香水に革命を与えた。最高権威には、“ネ(仏語で鼻を意味する)”という称号が与えられ、現在、最高峰に位置しているのが、ジャック・キャバリエ。*A4イッセイミヤケのロードゥ イッセイや、ブルガリのプールオムなど、数々の名香の生みの親だ。トップブランドの香水を手掛ける一流の調香師は、世界中で10人にも満たないと言われている。
第4回美ィキ検定の正解はこちら
名品年表
1889年 ゲラン ジッキー●時間が経つほどに香りが変化を遂げる複雑さと、持続性の高さで話題を集めた。

1917年 コティ シプレ●凛とした大人の女性を思わせる香りは、後に、香調のひとつ、シプレとして定着。

1919年 ゲラン ミツコ●コケやシダのエキゾチックな雰囲気を醸し出す香りがフランス人女性を魅了。発売から約90年経った今でもトップクラスの人気を保つ。

1921年 シャネル N°5●ココ・シャネルの「誰にも真似できない香りを」の希望に応え、香料の中でも最も高価だったグラース産のジャスミンやローズなどの天然香料に加え、合成香料を大量に配合。当時、世界で一番美しい女性と言われたマリリン・モンローが、「ベッドでつけるものは、シャネルN°5を数滴だけ」と口にしたことで、空前の大ヒットとなった。*A5

1927年 ランバン アルぺージュ●最高級の香料を贅沢に使用した優雅な香りと気品高いブラックボトルに、当時の貴婦人たちは熱狂し、人気をさらった。

1935年 ランコム Tropiques、Conquête、Kypre、Tendres Nuits、Bocages●5つの香水を同時に発売。シンプルなパッケージが流行していた時代に、あえてバロック調の装飾を施した香水瓶で、話題を呼んだ。

1952年 ランコム トレゾァ●フランスでは、大切な男性ができた娘に、母親が贈る記念の香水として定着。*A6

1957年 ジバンシイ ランテルディ●宣伝に、オードリー・ヘップバーンを起用。この香りをたいそう気に入ったオードリーが「私以外、使用禁止」と言ったことから、仏語で禁止を意味するランテルディという名に。

1985年 ディオール プワゾン●女性が持つ、密かな悪戯心と魅力を表現。「当時、日本はバブル全盛期で、香りもエネルギッシュなものが人気を集めていました。赤い口紅とソバージュという出で立ちに、香水はプワゾンという女性が、街にあふれていました」と、パルファム ソムリエールの星谷奈央子さん。

1994年 カルバン クライン シーケーワン●当時、大流行していたストリートファッションを好む若い男女から人気に火がつき、記録的なマンモスヒットに。

1998年 クリニーク ハッピー●発売翌年、全米のフレグランス売り上げ部門1位を獲得し、10年経った今も2位をキープ。日本でも、新宿伊勢丹を筆頭に多くの百貨店で、毎年、ベストセラーの商品となっている。

2002年 ジェニファー・ロペス グロウ バイ ジェイロー●香水界のアカデミー賞『FIFI賞』で、グランプリに輝く。「当時、デパートカウンターのまわりは、買い求めるお客様であふれかえり、特設会場を設置しても対応できないほどの売れ行きでした」(星谷さん)

2008年 クロエ オードパルファム●生産が追いつかないほどの驚異的ヒットに。「ファッションでも話題を集めるクロエの香水とあって、ファッション好きの方からの反響もとても大きかったです」(星谷さん)
左:ディオール プワゾン。中:香水文化が浸透していなかった男性や若年層をうまく取り込み、香水を日常のものにした。カルバン クライン シーケーワン。右:ランバン アルぺージュ。
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関連項目
香、ローズ、エッセンシャルオイル
※次回のテーマは「モデル」です。
取材協力:ブルーベル・ジャパン パルファム ソムリエール 星谷奈央子

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