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ほんのひと手間で変わる!スキンケアコスメの浸透力

2012年05月29日

講談社が運営する美と健康のための会員制サービス「ヘルス&ビューティー・レビュー(HBR)」より、美になる情報&ネタを、お届け!

コスメでのスキンケアなどで、肌に吸収、浸透、なじませる……などの表現があるが、本当に必要なのは吸収ではない。肌のバリア機能を保ちながら美肌に必要な成分を浸透させる方法とは?スキンケアの「根本見直しチェック」を、ぜひこのチャンスに行ってみよう!

【 浸透に関する基礎知識 】

「吸収とは皮膚に塗った化粧品が皮膚の組織にある血管に入り込んで血液と混ざり、全身循環系に流れていくこと。

美肌に必要な成分なら、皮膚の組織に溜まっているべきなので、吸収よりも『なじむ』『浸透する』のレベルで十分です。(中略)もともと皮膚は免疫システムを持ち、細菌やウイルス、有害物質などが体内に侵入しないように守る役割を担っているため、そう簡単に何でも吸収してしまうのは、かえって危険です」と言うのは、城西大学教授の杉林堅次先生。

スキンケアに含まれる、肌を若く美しく保つための成分であれば、血液中に吸収されるよりも、表皮や真皮に留まって活躍してもらうほうがいい。「『肌になじむ』という場合は、肌の一番外側にある角質層に留まって効果を発揮すること、『肌に浸透する』と言えば、角質の下にある表皮や真皮に届くことを意味すると考えられます」(杉林先生)

分子量が小さく、脂溶性のものが浸透しやすい

ではどんなものが肌に浸透しやすいのだろうか?

「分子量が小さければ小さいほど皮膚へ浸透しやすく、皮膚の表面は皮脂に覆われているので、皮脂になじみやすい脂溶性の物質のほうが浸透しやすくなります。たとえば、ある整肌成分が皮膚へ効率よく浸み込むためには、その成分の分子量が小さく、油に溶ける性質をもっていることが望まれます」と話すのは岡山理科大学教授の安藤秀哉先生。

「低分子化したコラーゲン」などの謳い文句を目にするが、肌に塗って浸透するには、どのくらい小さくないといけないのだろうか?

化学物質は分子量が小さく、浸透するので注意

「物質が無理なく皮膚に浸透するには脂溶性であり、なおかつ分子量が500ダルトン(分子量を表す単位)以下であることが必要です」という杉林先生。

たとえば、いわゆる「動物性コラーゲン」の分子量が30~40万ダルトン。低分子がうたわれる「海洋性コラーゲン」は10万。「加水分解コラーゲン」が1万前後、「コラーゲンペプチド」が3000~5000、最近開発されている超低分子コラーゲンが、やっと500~1000ダルトンまで小さくなった。ヒアルロン酸は100~200万ダルトン。ちなみにニコチンは160ダルトン、女性ホルモンの「エストラジオール」や男性ホルモンの「テストステロン」は約280ダルトン。

しかしビタミンCは水溶性のため分子量が200ダルトンと小さいが、皮膚に浸透しない。化粧品などに含まれる化学物質の中には、分子量が小さくて脂溶性のものが多い。つまり皮膚に浸透しやすいのだ。だからアレルギーなどの皮膚トラブルが起こる可能性があることを知り、かぶれや湿疹が出たら、使用を中断して、皮膚科の医師に相談しよう。


【 ほんのひと手間で変わる!浸透力 】

コラーゲン、ヒアルロン酸は、“肌なじみ”が限界

「コラーゲンやヒアルロン酸は分子量がとても大きく、通常はほとんど浸透しないと考えられます。
ただし、これら分子量の大きな整肌成分は皮膚の表面で保湿作用を発揮するため、スキンケア製品に配合される有用な成分です」と安藤先生。

つまり、コラーゲンや細胞を生み出す「皮膚の工場」である表皮の奥や真皮にまで、肌の表面に塗ったコラーゲンやヒアルロン酸は浸透・吸収することは期待できないが、角質層になじんで肌の乾燥を防ぐのには有効なのだ。

浸透させたいのはセラミド、ビタミンC、NMF、美白成分

安藤先生が注目する、肌に浸透しやすい成分は、セラミド、脂溶性ビタミンC誘導体、NMF(天然保湿因子)の主成分である各種アミノ酸。

「セラミドはもともと皮脂にも存在する脂溶性の物質であることから、角質層をへて表皮全層に浸透しやすい成分です。ビタミンCは、分子量は小さいものの水溶性で経皮吸収されにくいため、脂溶性のビタミンC誘導体に変化させるか、ビタミンCを包含したリポソーム製剤を用いるなどの工夫が必要です。天然保湿因子(NMF)の主成分である各種のアミノ酸も分子量が小さく、もともと角質層に多く存在する物質なので、少なくとも角質層には吸収されやすい成分であると考えられます」と説明する。

「たとえば美白成分は、紫外線によってできたメラニンの育成・働きを抑えるものなので、表皮の基底層まで浸透しないと意味がありません」と杉林先生。一応の目安として、厚生労働省が認可している美白成分というものがあるので美白スキンケア製品を選ぶときの参考にしよう。

蒸しタオルで肌を温めふやかす手はスキンケアの命

スキンケア製品を肌に浸透させるポイントとしてニュー上田クリニック院長の上田由紀子先生は、「蒸しタオルなどで、肌を保湿して角質をふやかし、さらに肌を温めてからスキンケアを始めましょう。注意したいのは手のひら。実はスキンケア製品は手のひらに30~40%くらい先に吸収されてしまうのです。手のひらが乾燥していたり、荒れたりしていると、スキンケア効果が上がりませんから、効果的なスキンケアをするために、ハンドケアを怠ってはいけません」という。

そういえば化粧品売り場のスタッフやエステティシャンの手のひらは温かくて柔らかく、気持ちがいい。
「浸透、吸収という機能面と同じくらい、『使い心地』は大切です。香りのよさ、塗り心地などが『気持ちいい!』と感じるものを選ぶことも忘れないでください」と杉林先生。

電気、音波、ピーリングは効果あり。しかし肌ダメージも

電気、音波、微小注射針、ケミカルピーリングなどの方法で、皮膚の浸透・吸収を高める方法がある。「ニキビ、美白、シミ、毛穴などの改善に効果がありますが、注意したいのは、肌に浸透させたくない成分も一緒に入らないようにすることです」(杉林先生)

さらに安藤先生も「多少なりとも皮膚を傷つけてしまう可能性があり、整肌成分以外の物質が皮内に吸収されないように注意する必要があります。一方、整肌成分が皮膚に到達する効率はよくありませんが、整肌成分を経口摂取する『飲むスキンケア製品』も、その有効性の評価も含めて、今後はさらに注目されるものと思われます」。

内側美容は確実に皮膚まで到達する可能性は定かではないが、多少なりとも美肌に貢献することは期待できそうだ。

(HBR会員誌2012年2月号「浸透力を高める美肌の秘策」より)

■プロフィール
城西大学薬学部長・薬粧品動態制御学研究室教授
杉林堅次(すぎばやし・けんじ)先生
1974年富山大学薬学部卒業。'76年同大学院薬学研究科修了。同年より城西大学薬学部にて助手に。講師、助教授を経て現職。化粧品や医薬品の経皮吸収に関しての第一人者。監訳書に『化粧品・医薬品の経皮吸収』(フレグランスジャーナル社)がある。

岡山理科大学 工学部バイオ・応用化学科コスメ研究室 教授
安藤秀哉(あんどう・ひでや)先生
1983年名古屋大学農学部畜産学科卒業。医学博士。化粧品会社研究員、米国国立衛生研究所リサーチフェロー、同志社大学准教授等を経て現職。著書(分担執筆)に『光と人間の生活』(朝倉書店)、『有用性化粧品の開発』(シーエムシー出版)等。

国立スポーツ科学センター医学部皮膚科ニュー上田クリニック院長
上田由紀子(うえだ・ゆきこ)先生
1976年東京大学医学部卒業後、同大学皮膚科学教室入局。 '84年ニュー上田クリニック(千葉県浦安市)を開業、 2001年より現職。日本体育協会公認スポーツドクター、日本皮膚科学会認定専門医。著書に『ようこそ、これからのSkin Careへ』『スポーツと皮膚』(文光堂)、編著に『皮膚科外来診療スーパーガイド』(中山書店)など

■取材・文
医療ジャーナリスト 宇山恵子
引用:HBR会員誌2012年2月「髪と肌」 p48-51

※「HBR」とは
講談社 ヘルス&ビューティー・レビュー(HBR)
講談社が運営する美と健康のための会員制サービス。美しく生きることに前向きな人々に、月刊の会員誌と少人数制の講座、そして役立つ情報満載のウェブサイトで、本当に価値のある情報や方法をお伝えしています。 

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