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2001年3月号

オーラの作り方その3

“ツン”の他にもまだあった、オーラの音

 “ツンと取りすました女”は美人であるのがひとつの条件であると言ったけど、確かに肌アレしている肌でツンとしても、何だかあんまり迫力ない。ハッとするほど透明な白い肌であってこそ、高らかな“ツン”が鳴り響くのである。
 でも大丈夫。きちっとしたフルメイクなら“ジャーン”という音は作れるし、透明度の高いブルーのアイシャドウと、淡いパールピンクの口紅でクールな顔を作れば、“シャキーン”という涼しいオーラを作ることもできる。またベージュトーンでまとめれば、“サラリ”という音が聞こえるし、白い肌に血の気チークをまるく入れれば“ハンナリ”という音を出せたりもする。ラメをふんだんに使い、特にマスカラや下まぶたのアイラインにラメ入りを使えば、“キラリン”とか“ウルリン”と音がする。いずれにしても、何らかの音を感じるメイクを心がけることが、オーラメイク最大の決め手なのである。
 一方で、たぶんあなたはオーラを難しく考えすぎている。結局のところ、人より頑張ってたり、人より自信があれば、オーラは誰にだって作れるもの。だって “オーラがある”とは、すなわち人より目立つことに他ならないのだから。人と違う“個性”をもっている、それがオーラの正体に他ならないのだから。人と同じであろうとする限り、今年のトレンドをそのまま着ている限り、オーラはまず生まれない。
ど企業の社長とか、政治家とか、大学教授とか、まあそれ以上“上のランク”がない地位にある人は、オジサンだろうとオバサンだろうと、やっぱりみんなオーラがある。ダンディで紳士的な男の装いを“バリッとしてる”などと表現するが、地位ある男性はナマで会うと本当に“バリッ”という音が聞こえるくらいバリッとしてる。スーツが上等だからか? それもあるのだろうが、男の場合はその “音”こそ、オーラの正体なのに違いない。オーラは、写真にはうつりにくいし、映像でもそのままは伝わらない。オーラが人をドキリとさせ、そして記憶としてこびりつくのは、やっぱりナマの姿を見た時である。オーラには音のない音があるからなのだ。音も一緒に伝わるから、人をドキリとさせるのである。
 男のオーラが“バリッ”と言うならば、女のオーラはどんな音がするのだろう。ズバ抜けた美しさだけでオーラを作る人はたぶん“キラリン”という音がするのだろうし、事業に成功した女社長などは、“ジャーン”というファンファーレが鳴るのかもしれない。たとえばあなたなら、どんな音を鳴らしたいと思うのだろうか?
“ツンとしてる”という言葉がある。これは主にお高くとまった美人が、自分とあえて目を合わそうとしない様子などに対して使われるが、この“ツンとする”にもそれなりのオーラの響きがある。ツンとするのは、プライドなのか、高い鼻なのか、はたまたアゴ先なのか、いずれにしても“ツン”は人を上から見おろす時に出る“音”だから、まああまり聞きたくない音であるのは確か。
 しかし“良いオーラ”より“悪いオーラ”の方が作るのは簡単なように、誰にでも優しい、見るからに“人の良さそうな女”より、ツンと取りすました、一見して“鼻もちならなそうな女”の方がオーラが出てしまうのもまた確か。それはたぶん、黙っていても“音”が出るほどに、自我が強く自信があり、人より高い位置にいる人の特権なのだ。人より下手に出る人にはどうしても生まれないオーラがあることだけは、覚えていてほしい。

 さて、この“鼻もちならない女”特有のオーラを人に嫌われずに放つには、どうしたらいいか?
 これはむしろ簡単だ。“ツン”という音の鳴る服を着ればいいからである。大企業の社長が“バリッとしている”のも、半分はベルサーチだかゼニアだかはたまたオーダーメードの高そうなスーツを着ているせい。いや半分以上は、服に作られた “音”である。女社長の場合も“ジャーン”という音の半分は、一着60万円からの服やどでかい宝石が鳴らせているもの。“ツンとした女たち”も、ジャージの上下なんかを着て近くのコンビニに行く場合は、まず“ツンという音”は鳴らせない。“ツン”は顔が出す音と思いがちだが、じつは服が出す音で、上等そうな服はもちろん、スキのないお洒落や、おろしたての服、トレンド先取りの服はどれでも“ツン”としていて、その“ツン”が人に乗りうつって“ツンとした顔”になるのはよくあることなのである。
 ともかく音を放つオーラは、第一印象の最初の一秒が決め手。化粧室に入って自分の顔を鏡で見た瞬間、何らかの音を感じれば、それは他人にも伝わっている。早い話がオーラとは目だけで見るものじゃない。五感で感じるものだからこそ、その音を耳で聞き、その空気感を肌で感じ、匂いたつような雰囲気を鼻で嗅ぐ、それでこそオーラだということをどうかお忘れなく。それが“オーラの作り方”における、ひとつの結論である。

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